古萩粉引茶碗の次第

古い伝世箱ではありませんが戦前頃の良い桐箱です。仕覆も中込みも四つの柱も良質の裂を用いたもので、旧蔵者のこだわりが垣間見れます。

「愛陶家でありまた権威者であった山野某の旧蔵品を、和田三造画伯の世話の甲斐もあり入手したものである」という旨が記された蓋裏の貼紙です。左下の花押については茶人ではありましょうが詳細不明です。

↑ 上質な御着物。

浦上敏郎氏とともに山口県立美術館の学芸員に鑑定を乞うた旨が記されております。

1・間違いなく萩焼初期のものである

2.推定年代は1650~1700年

3.胎土は地土で、大道土は使っていない

4.典型的な粉引である

5.口縁を一方凹ませている。形状なだらかで高台はわずかに外反りの鉢高台

6・ごく初期の三輪、佐伯の系統のようで坂家ではなさそうだ。先述の特徴より推する

7.よく使い込まれており初期御用窯からの伝世品。しかしさらに育つ。

以上のような内容です。