古瀬戸灰釉瓶子


伝世品の古瀬戸灰釉瓶子です。古瀬戸最盛期における、典型的な美しい梅瓶といえます。特筆すべきは伝世品ならではの、艶やかな灰釉本来の輝きを誇る肌です。長年の使用による染みが広がり、茫洋とした景色が表れています。

祭祀に用いられた器で、肩から胴部にかけ三筋が刻まれているのは、宗教的な由来が秘められているのでしょうか。残念ながら口縁が研磨され、元々あと少し立ち上がりがあった部分が失われております。口縁の外側に張り出した部分にソゲが少々あり、金漆にて繕われております。それ以外、ほぼ焼成時の姿を保ちます。秋草も似合う、厳かさをまとった古器です。

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