御深井釉 染付浮牡丹 香炉

珍しい美濃御深井の浮牡丹香炉です。本歌はいうまでもなく南宋時代の龍泉窯青磁であり、美濃御深井においては算木花生を写したものも知られ(過去にも伝世品を扱わせていただきました)当時の美濃陶工の、砧青磁へのあこがれをしみじみと感じさせられるようです。

高い造形技術を誇る浮牡丹が芸術的です。花と葉の部分には呉須が塗られており、優しい色合いのブルーに発色しています(御深井釉にわずかに滲んでいます)。底部に三つ目痕が見られます。重量感のあるやきものですから、おそらく三足の畳付部分にも目痕があったのではないかと思われますが、残念ながら三足いずれも欠損しています(推測ですが、焼成時、剥がした時に折れたのではないかと思います。器本体に対して、小さな三足ですから、無理が生じていた可能性が考えられます)。しかしながら、そうした欠点を差し置いても、じつに得難く、そして芸術的にも秀でた美濃御深井の貴重な作例であるということができるでしょう。裸の状態で入手しましたが、塗蓋や桐箱をあつらえ、水指としての次第を整えてあげるだけの価値ある作品です。

コンディション:口縁に小さなソゲが散見されます。また三足いずれも残念なことに欠損していますが、忠実な形を再現した補修です。くすんだ銀の後補ですので本金補修などにしてあげると、より見栄えがするものになると思います。

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