瑞花双鳥文八稜鏡

伝世の八稜鏡です。まずはご覧いただいた皆様にお詫び申し上げます。恥ずかしいことですが当品を平安鏡と最初は見ており、そのように出品していました。調べるうちに室町時代の平安鏡の写しであろうという結論に至りました。平安のデザインで、そして確かに古い作品なので、安易に平安と見てしまった己の不見識を恥じるばかりです。仕入れも高く買ってしまったのですが室町鏡として改訂いたしました。よろしければお尋ねください。

あらためて作品についてですが、鏡裏の内区外区ともに、全体的にキャストに秀でた宝相華が配され、流麗でリズミカルな表現が施されています。内区の上部には愛らしい瑞鳥が二羽、今にも互いの嘴を触れんとしており、やんごとなき貴族の女性が夫婦円満を願うためのデザインと考えられます。

やや黄色がかった金味は、平安期のものではなく室町時代の特徴で、同様の作例が京都国立博物館にありましたので、参考としてスクショ画像を追加致しました。鏡表には鍍錫によるまばゆい白銀の輝きが古格の味わいを見せており、これも京博の所蔵品と共通のようです。

銅鏡は骨董において人気のジャンルとは言えません。しかし金工美を知る入口として、日本美術の一ジャンルとして、見過ごせないものだと思っております。ウブで出たものですから箱などはありませんが、張り込みの桐箱を拵え、後世のため大切に保存するのも良いでしょう。室町時代とはいえ京博にも同手があり貴重な作品だと思います。どうぞこの機会にご検討くださいますと幸いです。

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