白阿蘭陀 水指

慶長年間にオランダ船が漂着したことで日本に「阿蘭陀渡り」という新たな美意識が生まれました。びいどろ、ぎやまんは江戸ガラスの美の源泉となり、やきものにおいてはデルフトの独特で柔らかな質感が茶人を大いに喜ばせ、乾山なども阿蘭陀写しを焼成し、優れた作品を残していることは周知のとおりです。

今回ご紹介するのはデルフト窯のいわゆる「白阿蘭陀」と呼ばれる水指です。阿蘭陀独特のふわっとした白釉の肌は、光を受けてやわらかく照り返す日本や朝鮮の白磁とは違って、しっとりと光を受け止め吸い込んでしまうような優しい雰囲気がいたします。手付きですが、このサイズなので実用というよりは装飾的な意味合いが強いのかもしれません。したがって日本からの注文品であった可能性も高いのではないかと考えております。いずれにしても古渡りの伝世品、貴重な白阿蘭陀であります。茶事の取り合わせの妙にこうしたものを取り入れるのも楽しいのではないでしょうか。

手の反対側に浅いソゲがありますが軟陶のデルフトとしてはコンディション良好でさほど気になりません。その他は虫食い程度です。

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