隼人石拓本 掛軸


隼人石拓本です。この隼人石は奈良市法蓮町の那富山墓の守護として東西南北の四基鎮座しております。北を守護する「子」の鼠頭人身の姿を取っており、肩幅のしっかりとした力強い肉体表現は、やはり天平時代ならではの気風を感じさせます。

那富山墓には聖武天皇と光明氏とのあいだに生まれた皇太子基王が葬られております。一歳を迎えることなく幼くして世を去った皇太子の鎮魂のためか、隼人石の表情はかすかに微笑んでいるように見え、どこか優しい感じがいたしますのは個人的な感傷に過ぎないのでしょうか。

くっきりとした拓で、おそらく明治ごろ、少なくとも戦前と思われます。シミや右手上方にイタミなど見られますが、拓本は古い方が魅力的ですので時代なりの許容範囲として捉えていただけるのではないでしょうか。古い桐箱は合わせですが「隼人石 聖武天皇の皇子の墓那富山古墳に建つ」と墨書きされております。表具は簡素で、軸先も樹脂製ですが、拓本というものの枯淡な味わいを邪魔しておらず好ましいです。

珍しい拓本として、あるいは墨の美を味わえるインテリアとして、あるいは子年の方のお守りとして、いかがでしょうか。

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