9・瀬戸唐津茶碗

9.瀬戸唐津茶碗(江戸初期)

径13㎝ H6.8㎝(江戸後期の桐箱・仕覆伴)

ぽってりした長石釉におだやかな丸みを帯びた優しい碗相がよく似合う。瀬戸唐津は型物説もあるほど似た寸法と形状の作品が多いが、そんな中この瀬戸唐津は他とは一線を画す様相を呈している。それはすなわち、形状もさることながら、口縁に鉄絵を施していることだ。皮鯨と呼びたいが、ぐるりと口縁を塗るのではなく、ところどころ意図的に描き外している。このような作例は見たことがない。幕末の掘りの手のようで、当時の桐箱が伴っている。

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「素心」朴訥なる茶碗展

2025年9月13日~19日 12:00~19:00(13日は予約推奨)

会場:京都市東山区五軒町106アルナイル1階 骨董真魚