令和8年9月22日より29日にかけて、弊店にて「骨董屋の食器棚」と題した展示即売会を開催いたします。題名のとおり、個人的に、普段の食事や飲酒に用いた骨董の器を集めて販売する催しです。
二十代の頃、たまたま通りがかった蚤の市で購入した傷の蕎麦猪口を気まぐれに購入したことが、私の骨董業界に入るきっかけでした。なんてことのない器でしたが、それでも日々の食事に幾分の色どりを添えてくれたもので、なけなしの所持金を投じた甲斐があったものだと今も懐かしく思い出されます。
たまに小マシな骨董品を買うようになってみても、やはり出発点がそのような所でしたから、気に入ったうつわを仕入れては売らず食器棚に追加する、ということを半ば習性のようにやってきました。
茶懐石のような高級品には及ぶべくもない、朴訥とした碗や鉢皿に飯を盛り、おかずを乗せて、それらを用いる日々の食事こそが、なにより生命活動を支えてくれている。そう思うと愛おしいもので、手放しがたい気持ちはありますが、骨董屋としての己らしさを、これ以上に表してくれるものも他にないような気がして、このような催しを行う運びとなりました。
次なる所有者さまの日々の食事に、わずかにも色どりを添えることとなれば何よりの幸いです。
また、詳細を追ってお知らせいたします。