小さな高台から口縁にかけて直線的に広がっていく「斗笠盞」と呼ばれる形状のモダンな茶碗です。触れると切れそうなほどに薄い磁胎で造形されており、北宋時代の景徳鎮窯の異常な技術力が感じられます。
釉肌の発色は清々しく(写真では本当の魅力が伝わりにくいもので、実物ははっとするほどに綺麗です)、まさに「影青」の名に恥じぬものです。蒼穹を切り取って器に閉じ込めたかのような風情があります。ルーシー・リーはこうした北宋時代のやきものを理想としていたのではないか…無知ながらもそんな気がしてなりません。
(SOLD)ご売約となりました。誠にありがとうございました。