18.川喜田半泥子 茶碗 銘「松虫」
昭和十年代・千歳山窯
径12㎝ H8.7㎝
千歳山の荒い土に小石をまぜて長石釉をかけた作品だ。本来水簸するべき小石をあえてまぜたのは、どんな土でも茶碗はできる、と豪語した半泥子らしい仕事ぶり。その小石による釉のちぢれが火色を呈して、火の粉が舞うかのような景色となっているのが面白い。ゆったりと、おおらかな轆轤は、半泥子が仏の道を学んだことに由来するのか。高台もじつに堂々としている。飾り気はなく、それでいて、おのずと華のある茶碗。共箱と、高台脇の彫銘があるのが喜ばしい。
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「素心」朴訥なる茶碗展
2025年9月13日~19日 12:00~19:00(13日は予約推奨)
会場:京都市東山区五軒町106アルナイル1階 骨董真魚