大正ガラスの珍器といえる、ぽってりした筒形コップです。シンプルな形に、あざやかな青縁が目を惹きます。本当におしゃれな器ですね。
器胎が厚く、ゆらゆら気泡が揺れるのは、この時代ならでは。それぞれに個性的な歪みがあったり、手取りが違っていたりするのも、大正浪漫の妙趣でしょう。一客に製造時のスジが二か所ありますが(アップの画像参照)、爪も掛からず、不安はありません。その他、四客とも無傷です。
ビール、あるいは焼酎に頃合いですが、桃山陶などの筒向付のサイズ感に近しいもので、こんなに珍しい大正ガラスの器は、一客ですら探すのは困難……それが五客まとまって入手できる機会は稀中の稀です。是非このまま五客組として、希少な向付にもなるように、と思っております。
ご売約ありがとうございました。