近年入手困難な幻の我谷盆です。しっかり厚みを取った栗材を用いた盆で、我谷盆ならではの生き生きとした彫文が全体に施されております。内部はざっくりとした外縁には斜線彫り。ほどよくやつれた良い雰囲気に育っており、わずかな反りはありますが気になるほどではありません。独酌の徳利と盃を載せるのにぴったりのサイズ感です。最近の高騰ぶりによってか、それなりによくできた贋作も出てきているようです。しっかり古い我谷盆は、これからますます入手が難しくなってゆくものと思われます。ぜひ、よい骨董のお盆を欲する方におすすめしたい作品です。
御売約ありがとうございました。