古墳時代の金環です。ずしっとした銅芯に、厚い金箔を巻きつけ造られたもの。とりわけ金質の優れた輝きで、一般人が望み得る最上級の作品と申せます。その輝きは純金に比しても遜色なしとさえ感じられます。
こうした金環は各地の古墳から出土され、古墳を造営できる階級のやんごとなき人物にとっては一般的に普及していた装身具であるようです。しかしこれほど上質のものは、近年なかなか得難いものと申せるのではないでしょうか。
美術館クラスの上質さとコンディション。幾分ふっくらしたフォルム。シンプルきわまりないかたち。日本人の心の根底には、こうした小さき永久の美が眠っている気がしております。(SOLD)ご売約ありがとうございました。