古格ある像容が魅力的な雨宝童子像の掛軸です。
雨宝童子は両手に金剛宝棒と如意宝珠を持ち、頭頂に五輪塔を戴いた独特な御姿の神像です。天照大神が日向国に下向された時の御姿であり、また天照大神の本地仏、大日如来の化現ともされております。
その御利益は「雨宝」の名の通り豊穣であり、金運上昇、商売繁盛、子孫繁栄、病気平癒などさまざまであると言われております。
なぜこのかみさまが天照大神と結びついたのか浅学な私には分かりませんが、日輪の輝きと雨の恵みはともに天から齎されるものであるということにも理由があるのかもしれません。いずれにしても日本独特の神仏習合文化と、自然に対するまなざしがそのまま形となったのだということができるのではないでしょうか。
表具はウブなりのままで、品格が高い。尊像の周囲の金襴も、神気というか、オーラをまとうかのようで、マッチしています。
【SOLD】ご売約誠にありがとうございました。