堅手茶碗

堅手といってもさまざまな個性があります。この堅手茶碗は、堅手とは名ばかり柔らかい貫入質の肌をしており、雨漏のような黒いシミが表れていることと、見込み中央が無釉になっていることなど、強い個性を有している面白い茶碗です。わずかに平茶碗のような成りをしており、これからの季節にもふさわしいですが、それなりに深さもあり、一年通じてご愛用いただけることでしょう。高台も大ぶりで、堂々とした見どころです。長年使い込まれ、しっとりとした風情があって、やはり古手の高麗茶碗はよいものだと感じさせます。見込み中央の無釉部分ですが、よくナレていて茶筅を痛める心配はありません。口縁に金直しが三ヶ所、古いニュウ、高台に古いソゲが見られますが、気になるものではないでしょう。幕末明治くらいかと思わせる古い塗箱に収まっております。

商品に関するお問い合わせは、お電話またはお問い合わせより御連絡ください。

商品に関するお問い合わせは、
お電話またはお問い合わせより御連絡ください。