朝鮮唐津徳利です。戦前と思われる古い添状には「帆柱」とありますが、実際には藤の川内窯の産で、この青さが際立った釉調から帆柱窯の産と誤解したのでしょう。形や土味からも藤の川内のものと判ぜられます。大ぶりな口づくりは窯の中でへたってしまったが、それが何とも愛嬌を感じさせる趣です。酔ったかのように傾いでいる姿が愛らしい。旧蔵者は振出にしていたようで菅蓋が伴いますが、ちょうど1合ほど入るのも酒器として嬉しいところ。繰り返しになりますが、この爽やかな青さが際立った景色こそが、最大のチャームポイントであり、得難き徳利であります。