明時代末期に福建省の漳州窯で焼成された、いわゆる柿呉須の餅花手大盤です。漳州窯の作品は呉須赤絵や染付が大半を占めるが、このような餅花の柿呉須は珍しい。明末期のじつに大らかで伸びやかな力強さが盤面全体に横溢しており、すべてが吉祥文でいかにも目出度く、深みのある黒に近い調子をみせる柿釉の奥底から、立体的に浮き出るような雲龍と、中央の麒麟の瑞獣の表現力ががとりわけ秀でている。九州国立博物館に同手品が収蔵されるが(https://collection.kyuhaku.jp/advanced/16056.html)この品物が個人的にずっと面白いのではと感じている。呉須の大盤の中においても傑作に位置すると言って良いと考えています。