とても珍しい藍織部の水滴です。白い長石釉に染付を用いた美濃の小品で、学術的に正確な呼び方はともかく織部時代のものであることから藍織部としました。桃山期の美濃水滴といわれても納得できそうな古格ある器形に、愛らしいタッチで葉と蔦が描かれている。もちろん発掘ではあるが、かなり馴染んだ雰囲気が出ておりますから、少なくとも戦前はあろう古い発掘と考えられます。斜めに走るカマニュウがありますが、それ以外はカケなどもなくコンディション良好です。水滴としての利用ももちろんですが、資料的な価値を持ったコレクターズアイテム、はたまた小さな野花をちょいと入れる器としても楽しんでいただけることでしょう。愛すべき、まことに珍なる美濃小品。
送料・税込80.000円